米国ホリスティック栄養学学士 三箇龍仁 Tatsuhito Sanka,bs

酵素・エンザイムとは


● 加工食品からは食物酵素を摂取できません。酵素には身体の中で作られる酵素と、生の食材や発酵食品などに含まれる酵素があります。酵素は蛋白質であるため熱に弱く、変性し働きを失ってしまう性質を持っています。つまり加熱された食品には酵素が含まれていないのです。

● 加工、加熱食品を摂取することで実は、代謝酵素の生産がおろそかになっています。身体の中で作られる酵素は生体個々によって生涯の生産量に差が有り、そして限りがあります。加工食品しか摂取せず、外部からの酵素の供給が見込まれないと、身体は消化吸収のための消化酵素生産に力を注ぎ、代謝酵素の生産が不足する事になります。

● 代謝酵素とは、消化以外の生体に関わる酵素で新陳代謝、神経伝達、免疫強化などに深く関係している非常に重要な酵素(エンザイム)なのです。

● もちろん、若い時のように消化酵素が体内に必要充分量が有る場合、生命活動に不可欠な代謝酵素の生産に余力をまわす事が可能になり、消化酵素は単に消化を助けるだけでなく、生命活動の維持に大きな役割を果たす代謝酵素生産が行えることになります。

● 体内酵素は現在の所、その生涯生産量は遺伝的なものによって支配されていると考えられています。一般的に成人を迎える頃より低下し、体内酵素が無くなった時、(もちろん他の原因を有しない場合)老衰として死に至ります。

● 酵素発生総量は現在の所増加させることは考えられません、しかし、その目減り分に対して酵素(エンザイム)を摂取することで減っていく酵素のスピードを遅らせること(アンチエイジングにつながります)は可能であると考えられています。

● 加工されていない、生野菜、果物、生魚など生鮮食品には酵素が存在します。判りやすく説明すると、加熱調理されたステーキと生の牛肉を見た場合、腐敗が早く、分解が早いのは生肉です。もちろん、加熱しない場合でも酵素(エンザイム)活性をさせない方法が存在します。

● 酵素(エンザイム)は水分による活性がその特性の一つでもあります。
ですから、低温での乾燥でも干物や干肉、乾燥野菜、等のように酵素活性を行わないようにする方法も存在するのです。

● 良く、醗酵食品には活性酵素が存在すると思われがちですが、いわゆる醗酵食品・醗酵飲料を分析しても活性した酵素(エンザイム)は無いか、無いに等しい数値分析結果となります。

● 酵素(エンザイム)には非常に多くの種類があり、その役割も千差万別です。プロティアーゼ、アミラーゼ、スクラーゼ・・・学校で勉強した事を少し思い出されたでしょうか。

● 酵素が活性化する為には水分以外に必要な物質が存在します。日本で何故か一般的にはあまり知られていないことですが「ミネラル」がその物質です。

● 30年以上前から米国のホリスティック栄養学では酵素を第3の栄養素としてビタミン、ミネラル、エンザイム、と並べ非常に重要視していますが、今から20年ほど前に私が酵素の必要性を栄養学の専門家にお話ししてもあまり理解される事はありませんでした。

● 一般的な医師のかたの酵素に対する反応も同様で、触媒としての酵素(エンザイム)として理解されていらっしゃる方が殆どでした。

● その後ドイツで発生し、米国で広がった血液画像分析を日本人で最初に導入し、医師と共に酵素に関する事象研究を行いましたが、活性化に適した状態にされた酵素をサプリメントとして摂取した場合とそうでない場合の血液状態は全く異なりました。

● この顕微鏡上で目視した血液の状態は、一般的な血液検査数値においても表出します。

● 酵素(エンザイム)は、常に不足する栄養素で、外部からの摂取を行うべきであり、外部からの摂取により、一般的に考えられるような膵臓の酵素(エンザイム)発生機能の低下は現在考えられられません。